博多・大陥没たちまち埋め固めた「流動化処理土」注入2時間でセメント化するスグレモノ

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   大規模な陥没事故で不通になっていた福岡・博多駅前道路が開通したが、わずか1週間で復元したのは「メイド・イン・ジャパンのある物です」(司会の夏目三久)だった。

   ある物とは流動化処理土で、復旧工事を担当した冨土機のコンクリート技師、松尾和也技術課長は「基本的には土と水を加えたどろどろになった原料に少量のセメントを加えたものです。練り混ぜてから約2時間ほどでセメントの成分の反応が始まり固まっていきます」と説明する。

   流動化処理土は地下鉄工事などでも利用され、作業工程に短縮に大いに役立っているという。

これから本格的な地盤調査

   不思議だったのは大量に溜まった水の行方だ。ポンプで吸い上げた様子もなく、いったいどこへ消えたのか。流動化処理土は水と混ざり合わない性質があって、陥没した穴の底に処理土を流し続けると、溜まった水は押し上げられ下水管から流れ去ったという。

   陥没個所はまだ仮復旧で、今後、地盤調査が行われる。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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