高齢運転やめてくれ!交通事故「5件に1件は65歳以上」暴走頻発

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   東京・立川市でおととい12日(2016年11月)、車が暴走して2人が亡くなった。運転していたのは83歳の女性だった。病院の駐車場から出るゲートのバーを突き破って20メートル以上も暴走し、向かいの歩道にいた男女に突っ込んだ。料金精算のカード挿入口に手が届かず、体を伸ばした際にアクセルを踏んでしまったらしい。

   10日には栃木県下野市で、83歳の男性運転の車が病院のバス停にいた3人に突っ込んで1人が死亡、2人が重軽傷。先月28日には横浜市で軽トラックが小学生の集団登校の列に突っ込み、1人が死亡、7人がけがをした。運転していた87歳の男性は「どうやってあそこに行ったのか覚えてない」と話している。前日から夜通し走っていたらしく、警察は「認知症」の可能性を慎重に調べている。

   立川で事故を起こした83歳は認知症の可能性はないが、3か月前から夫が入院して看病に追われていた。荷物などを運ぶため、1か月前から車を使い始めたという。近所の人の話では、事故を起こした日は夫の状態が悪く、病院で徹夜して帰った後で、家で2時間ほど過ごした後、夫の冬支度のためまた病院に向かっていた。

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   田中良幸リポーターが最近の高齢ドライバーによる事故を整理して見せた。きのうは千葉・長南町で81歳運転の車が80代の男性をはねて死亡させ、東京・小金井では82歳の男性運転の車が、横断歩道を渡っていた60代の女性を巻き込んで死亡させた。おとといは山形・東根市で76歳女性運転の車が店に突っ込んで3人がけをした。

   警視庁の調べでは、交通事故の発生件数は、2005年の8万633台から14年は半分以下の3万7184台に減ってはいるのだが、運転者が65歳以上の割合で見ると、05年の10.9%から14年は20.4%と2倍近くに増えている。警察の勧めに従って免許証を返納する人も増えてはいる(15年で27万件)のだが、65歳以上全体では2%に満たない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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