アメリカの大統領選は終わればとりあえずは「ノーサード」で勝者を祝福するのだが、全米に「反トランプ」デモが広がっている。「私の大統領じゃない」と叫ぶデモは、オレゴン州ポートランドでは一部が暴徒化して警察と衝突、1人が銃で撃たれたほか4人が拘束された。
アーティストのオノ・ヨーコはおととい12日(2014年11月)、ツイッターに「トランプへのメッセージ」を載せた。19秒間にわたって断続する悲しげな「アーッ」という叫び声で、コメントはない。
異例の政権移行チーム!娘・息子らファミリー4人起用
ギャラップの調査では、大統領選挙の結果を84%が「受け入れる」と回答した。「トランプ当選なら海外移住する」と言っていた歌手のマイリー・サイラスも「辛いけど受け入れる」と涙で話す姿をツイッターに書きこんだ。「殴ってやりたい」と言っていた俳優のロバート・デ・ニーロも「大統領としてどういう行いをするか注視しよう」という。
政権移行チームのメンバー選びでさっそくトランプトランプ流が出た。メンバー16人中4人がトランプ・ファミリーだったのだ。長男のドナルド・ジュニア、次男のエリック、選挙遊説で大いに活躍した長女のイヴァンカとその夫ジャレッド・クシュナーである。
政権移行チームは、政策はもちろん、大統領スタッフ、閣僚、行政トップの人事まで担うのだが、そこにファミリーが入るのは極めて異例である。今後も閣僚にはできない決まりにはなっているが、補佐官への起用は可能だ。
イギリスの「インディペンデント」紙は「政権運営とファミリービジネスを分けられるのか」と疑問を投げかける。
司会の小倉智昭「移行チームに家族を入れたんですね」
笠井信輔ニュースデスク「とくに長女の夫のクシュナー氏は、トランプ氏とは対照的に、人の話を聞く冷静なタイプだということです」
首席補佐官に決った共和党全国委員長のラインス・プリーバス氏はトランプ派だが、反トランプ派にも人脈はあって、今後のトランプ政治を占うには人事に注目だ。
実利最優先でわかりやすいかも・・・
司会の小倉智昭「オバマの政策は全部ひっくり返すと言っていたのが、医療制度など一部は支持すると言いだしましたね」
夏野剛(慶應大大学院特別招聘教授)「実業家・経営者ですから、実際に運営する立場になったら、これまで言ってきたことよりも実利ですよね。政治家だと過去との整合性とかあるが、経営者は違う。その意味で、意外と期待する人が多くなってきています」「アメリカは政権交代で多くの役人が民間との間で入れ替わるのが当たり前です。ファミリー起用は驚きですが、インディペンデントなどを見ていると、メディアの方が古いパラダイムに支配されてるような気がします」