相次ぐ高齢ドライバー事故!先週もブレーキ・アクセル踏み間違え歩道暴走

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   東京都内で高齢ドライバーによるブレーキの踏み間違いなどによる死亡事故が相次いだ。司会の夏目三久が「高齢ドライバーによる死亡事故が止まりません」と伝えた。

   12日(2016年11月)、立川市の国立病院機構「災害医療センター」の駐車場で、急発進した乗用車が歩道に突っ込み、会社役員の安和竜洋さんと知人のパート従業員、市川妙子さんの2人をはね、間もなく死亡が確認された。

   運転していたのは82歳の女性で、車は駐車場のバーを押し破り約20メートル暴走したあと歩道に突っ込んだとみられブレーキ痕はなかった。女性は「ブレーキを踏んだが止まらなかった」と話しているが、アクセルとブレーキを踏み間違えたと見られる。

   13日朝には小金井市内の交差点で、82歳の運転する乗用車が横断歩道を渡っていたパート従業員の松田由子さんの自転車に衝突。松田さんは転倒した際に頭を強く打って死亡した。運転していた男性は「左折で左側の巻き込みには注意していたが、右側の松田さんの自転車には気が付かなかった」と話している。

認知症なくても判断力低下、反応の遅れ

   認知症でなくても、高齢者の判断ミス、反応の遅れが事故の原因となる。2人を死亡させた82歳の女性をよく知る近所の人は、「しっかりした人でびっくりしています。普段は車を運転することはなかったですね。旦那さんの看病のため病院へいくときも、電車とバスを乗り継いでいました。ただ、免許を持っていたので、時間がかかるからと車で行くことにしたみたいです」

「事故の前日に夫の容体が悪化し、夜通し付き添っていて、事故当日の朝いったん自宅に戻ってきて、午後また病院に行くと言っていました。自分も休養を取ってないので疲れていたのでしょうね」

踏み間違えなくす「ワンペダル」方式

   交通事故の発生件数は年々減少傾向にあるが、高齢者事故は増加している。事故を防ぐ手立てはないのか。「ナルセ機材」の鳴瀬益幸社長はブレーキとアクセルを踏み間違えないような仕組みを考案した。ブレーキは普通の車と同じ踏み込み式だが、アクセルは踏み込むのではなく、足を右にずらしレバーを動かすことで操作する「ワンペダル」だ。

   鳴瀬社長は「ペダルを踏みかえるから踏み間違える。踏みかえないことが事故防止の最大の対策です」

   国土交通省や警察庁は「ワンペダル」装備のクルマでテストしてみてはどうだろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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