黒田日銀総裁まるで他人事「物価上昇政策 失敗しちゃいました」抱えた国債350兆円
週刊新潮は日銀黒田総裁の「失敗」を取り上げている。任期中に物価上昇率2%は達成できないと白旗を掲げたが、ゴメンですむ問題ではない。なにしろ<「10月31日の時点で日銀が抱える長期国債の銘柄別残高は348兆4117億円」(シグマ・キャピタルの田代秀敏チーフエコノミスト)>にもなる。日銀には7兆円以上の自己資本があるが、<「これを含み損に補填したとしてもまだ追いつかず、現状では差し引き約1兆7000億円の債務超過になっている」(同)>という。
数字を見ているだけで気の遠くなる金額であり、インフレになって銀行間の取引金利を引き上げ、物価を抑制しようとしても、政策金利を1%上げただけで3兆円の金利を日銀は払わなければいけないそうだ。
そうなると手持ちの自己資本など2、3年で消えてしまう。私には何のことかさっぱりわからないが、黒田日銀の大失敗は日本経済に暗い影を落としたことだけは間違いない。昔なら切腹ものだ。
先に週刊新潮が報じた日教組委員長・岡本泰良氏の不倫&組合費の私的流用疑惑だが、逃げ隠れていた岡本氏が「雲隠れのまま辞任」するそうだ。だが、こうした前代未聞の不祥事にも、<「辞任は当然ですが、本来、組合員が横領で告発しても良いレベルの案件。そうした動きがひとつも見えてこないのは教育者の団体として情けない」(教育評論家・森口朗氏)>。週刊新潮のいうように、この組織自体が息も絶え絶えなのだ。