8日(2016年11月)に厚生労働省で東京都内在住の女性(36)が会見し、「心臓病を抱える甥に米国で手術を受けさせたい」と1億5000万円余の募金を訴えた。ホームページやパンフレットを作成し、「親族で5000万円集めたが、あと1億5020万円足りない」「甥に『僕、死ぬの』と聞かれ、『安心して』と答えました」などと話した。
ところがこれが真っ赤なウソ。翌日に男児の家族や支援関係者など複数から報道機関に問い合わせがあり、男児は病気でも何でもないことも判明して、女性はウソを認め謝罪した。「住宅ローンがあり、2000万円必要だった」と話している。
厚労省記者クラブが会見設定
スタジオで問題になったのは、なぜこの会見が厚生労働省内で行われたのかについてだった。作家の吉永みち子は「普通の人は厚労省で会見ができるとは思わないですよ。誰がOKを出したんですかね」
野上慎平アナ「会見場所提供は記者クラブの管轄なんです。女性の会見を受けて一部のテレビや新聞が報じましたが、テレビ朝日は両親が会見に出席せず、叔母だけの会見だったことから内容を精査し、報道しないことにしました」
長島一茂(スポーツプロデューサー)「この事件のいちばんの被害者は、病気でもなんでもない甥っ子さんですよ。個人が募金できるのかという問題もある。募金活動はNPOとかに一本化したほうがいいのではないかな。駅前でやってる募金がどこに行くのかよくわからない」
このウソにより本当に募金を必要とする子どもたちへの募金活動に影響が出ることが心配だ。
バルバス