ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領はきょう11日(2016年11月)メラニア夫人を伴ってホワイトハウスにオバマ大統領を訪ねた。2人はテレビカメラの前に並んで座り、トランプは「大統領、お会いできて光栄です。これから何度もお会いするのが楽しみです」と、硬い表情のまま握手をした。オバマは何かを囁いて、初めて2人が笑顔になった。
司会の小倉智昭「こんなに狭いのと思ったんじゃないの」
なにしろ、自宅はニューヨークの目抜き通り5番街に建つトランプタワーの3フロアで、53部屋もあり、室内は豪華な内装に絵画、美術品がぎっしり。窓からのセントラル・パークの眺望を確保するために、隣の空中権まで買い取っている。そりゃあ、ホワイトハウスも狭く見えるだろう。
ケバいメラニア夫人もがらりイメチェン「ファーストレディー準備」
3男のバロン君(10)に注目が集まっている。父親の勝利宣言の脇であくびをしていた映像が繰り返し流れた。メラニア夫人(46)は「リトル・ドナルド」と呼んでいるらしいが、5歳のときに父の決めセリフ「お前はクビだ」でベビーシッターを切ったことがあるのだという。
メラニア夫人は3人目の妻だが、スロベニアの移民で5か国語を話す元スーパーモデルである。かつてのヌード写真が流れたりもあったが、選挙戦では大いに夫を助けた。皮肉なことに、11年前の結婚式にはクリントン夫妻も出席していた。
トランプの最初の妻との間の娘イヴァンカさん(35)は元モデルで実業家。 2番目の妻との娘ティファニーさん(23)はモデルで歌手。ふたりとも選挙戦で大いに活躍した。
新聞記者ら20人がまとめた「トランプ」という本がある。著者の1人の「ワシントン・ポスト」のメアリー・ジョーダン記者は、「メラニア夫人は家庭的で、自分の意見を持ち、最もファーストレディーに向いている」と話す。トランプも「最大の応援団だ」と言っている。ホワイトハウスを訪れた時はダークでシックなドレスだったが、スタイリストに「特別な日だからこそいつも通りに」と指示したのだという。
テレビのコメディードラマのような一家
別所哲也(俳優)「彼がオバマ政権の間にエネルギーを鬱積させた人たちを助けることができるのかどうか、楽しみですね」
小倉「彼らが支持したわけだからねえ」
中瀬ゆかり(「新潮社)出版部長)「ファミリーのキャラが揃い過ぎてて、ドラマ見ているような感じですよ。10歳の息子が人気だそうですが、トランプ氏も若い頃はハンサムだし」
しかし、トランプタワーの前では4000人もの若者が怒りの声をあげた。米国民の戸惑いはまだ収まっていないようだ。ただ、新聞の論調には変化が見られ、「ホワイトハウスが恐怖の館になった」と伝えたデイリー・ニュースはメラニア夫人を特集したほか、トランプにも「チャンスを与えてみようか」と書いている。
小倉「実業家だから、国家のためにもやるだろうという期待もあるだろうね」