福岡市・博多駅前の陥没事故は、市営地下鉄線の工事現場で出水し、危険を感じた作業員が脱出した5分後だった。陥没直前に交通規制したため、人も車も巻き込まれなかった。
過去2回同じような事故
関係者の説明では、まず天井部分から土砂の崩落があったという。コンクリートを吹き付ける応急処置をしたが止まらず水が噴き出した。作業員9人は退避して、現場の上の道路の閉鎖をした。工事現場は地下25メートルだが、その上の粘土層に傷がつき、地表部分に近い地下水が流れ込んで大量の土砂がトンネルに落ち込んだとみられる。
この地下鉄工事では、2000年と昨年(2015年)にも陥没事故があった。
司会の小倉智昭「前例があったので、作業していた人たちもこれは危ないと、いい判断ができたんでしょうね」
改めてヘリコプターからの映像を見ると、土砂の崩落は止まっているようだが、水は地表まで3メートルくらいに迫っている。
小倉「コンクリートで穴を塞ぐというんですが、水はまったく引いてないですね。下水を止めないといけないが、そんなことができるんでしょうか」
道路の下は穴だらけ
現場ではミキサー車が並んで、陥没箇所の埋めもどし作業に入っている。まずは道路を復旧ということだろうが、そうなると下の地下鉄はどうなるのか。
深澤真紀(コラムニスト)「日本はいまや地下しか余地がなくなっているから、きちんとしないとこうなるということになるんでしょう」
小倉「道路を歩いたり車に乗ってる時、そんなこと考えませんからね。お願いしますよ」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト