ストップモーションをみんなでやり、それを動画で撮る。他愛もない遊びだが、これまでの「飛び上がり」や「カメハメハ」を間違いなく超えている。
バスケットボールの試合会場。映像ではチアガール、選手、ジャッジらが動きの途中で凍りついている。満員に近い観覧席、おそらく1万人以上の観客も、叫んだり、拍手したり、笑ったり、自撮りの最中だったりと、思い思いの「演技」のまま固まっている。そこをビデオカメラが撮って回る。
そして、それが解けた時、会場が一斉に息を吹き返す。「あーっ」というどよめき。なんとも言えない瞬間を会場全体が共有する。うーん、なるほど。その昔、手塚治虫が描いた「時間よ止まれ」の一瞬だなあ。
ストップモーションを動画で撮る逆転の発想
これ、マネキンチャレンジと言って、アメリカの高校生が始めたらしい。先月(2016年10月)、動画をインターネットに投稿して、あっという間に大流行した。時間が止まったかのような写真は多いが、これは止まるのは人間で、画像は動画という逆転の発想だ。
サッカー選手がジムでトレーニングというのもあった。なにやら見覚えのあるユニフォームだ。選手から選手へカメラが通り過ぎて、「あれ、見覚えが」と戻ってみたら、なんと香川真司だ。なにやら、マシンについてじっと前をにらんでいる。アメリカではバスケ会場を上回るような大観衆を競い合う試みも続々と出ているらしい。
司会の小倉智昭「香川君はこんなことやってる場合じゃないです」
「とくダネ!」も挑戦!ラーメンすする途中で止まった木下康太郎アナ
木下康太郎アナが「私たちもやってみました」と編集局でのいたずらを披露した。山中章子アナがパソコンの前で電話の受話器を上げかけている。向かいでは木下が丼からラーメンにかぶりつくところ。隣で笠井信輔ニュースデスクが誰かにペーパーを渡そうとしている。周囲の人間もみんな凍りついている。で、終わった時がなんとも言えぬ瞬間だ。スタジオも拍手、拍手。
木下「後ろの人まで動くなとか、大変でした」