「卵子凍結」婦人科学会は警鐘!出産・子供の成長に不明多すぎる

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専門医「卵巣からの出血、不妊、高齢出産などのリスク」

   伊東敏恵キャスター「凍結した卵子を使って出産できる可能性はどのくらいですか」

   卵子凍結の実態を研究している岡山大大学院の中塚幹也教授こう説明した。「自然妊娠はできないので、解凍後に体外受精を行い子宮に戻すのが前提になります。解凍するときに壊れやすいので、40歳代の女性であれば卵子は40~50個必要で、場合によっては手術は10回になることもあります。
   卵子を採取する際に卵巣から出血し、不妊になるリスクもあります。高齢出産によるリスクも高い。さらに、出産した子どもへの影響については、生まれたばかりでは影響はなさそうでも、大人になってから異常がないかどうかが明らかになるのはこれからです」

   医学的には凍結卵子はリスクが高い。しかし、ゲスト出演した陣内貴美子さん(元バトミントン選手)は「37歳で結婚し、39歳から不妊治療しました。卵子凍結というのは頭になかったのですが、1005人の方がなさっているとなると、私も飛びついてしまうんじゃないかという気になりました」と語る。

   中塚教授は懸念する。「こういう選択肢を持つ以外に、そういうことをしなくても仕事でキャリアを続けられる社会の仕組みづくりが必要と思います」

NHKクローズアップ現代+(2016年10月26日放送「『老化』を止めたい女性たち~広がる卵子凍結の衝撃~」)

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