「卵子凍結」婦人科学会は警鐘!出産・子供の成長に不明多すぎる

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   「今は仕事に打ち込みたい、でも将来いつか子どもが欲しい」という若い女性に、卵子の凍結保存が注目されている。NHKの調べでは、すでに行った女性が44の医療機関で1005人いた。卵子は30代半ばを過ぎると急速に老化が進み、40歳を過ぎると体外受精をしても出産できる確率は8.8%にとどまる。

   しかし、凍結卵子による高齢出産や成長した子どもにどのような影響が生じるかはわかっていない。日本産科婦人科学会は「健康な女性には推奨しない」よう各医療機関に通知を出している。

ホルモン注射で卵子成熟させ体外受精

   すでに凍結した卵子を使って出産した女性は12人いる。そのうちの一人、看護師をしている女性は40歳過ぎに結婚し、30代最後の年に凍結した卵子を使って出産した。子どもは元気に保育園に通っている。

   卵子凍結はどのように行われるのだろう。大手金融機関で総合職として働く40歳の独身女性は、不妊治療などを行うクリニックで卵子凍結までの8日間、卵子の成熟を促すホルモン注射を受けた。通常、卵子が育つのは約1月に1個だが、ホルモン注射によって本来なら育たない卵子を成長させることができる。ホルモン注射によって卵巣も2倍以上の大きさになる。「なんだかズシーンという感じ。立っているのがつらい」と女性は話した。

   手術はストロー状の特殊な針を膣を貫通させて卵巣まで差し込み、卵子を1個ずつ吸い出していく。手術は30分で終了。女性の卵巣から約19個の卵子が採取された。手術の前納金は35万円だった。卵子の保存費用などでさらに63万円が必要で、合計98万円を支払った。

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