<火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』>(TBS系)
ガッキーダンスだけじゃない 不器用な2人の距離感が新鮮

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   ガッキーのエンディングダンスが超可愛いと話題だが、それに負けないくらい本編もよくできていて、楽しいコメディドラマだ。原作は海野つなみの同名漫画。

   新垣結衣演じる森山みくりは大学院を卒業後、就職できず、派遣社員として働くも、人員削減で契約打ち切りに。そこで、父(宇梶剛士)から言われ、家事代行スタッフとして独身IT系会社員津崎(星野源)の家に。そこで、完璧に仕事をこなし、家事にやりがいを感じるみくり。気難しく、何人も担当者を変えてきた津崎も、そんなみくりの仕事ぶりを気に入り、正式採用へ。ところが突然、田舎に引っ越し、古民家で暮らすと言いだし、みくりは仕事を辞めなくてはいけなくなると津崎に伝え、内心辞めたくないと思っていたみくりは、「住み込みで。ならいっそ、結婚して就職のかたちで結婚というか、契約結婚というか」と契約結婚を持ち掛ける......。

   というのが、初回のあらすじ。

「サザエさん」ふう次回予告

   最初に、「情熱大陸」のパロディで、「森山みくり 25歳 派遣社員」とやったり、途中で「プロフェッショナル 仕事の流儀」ふうに家事のやりがいについて語ったりするなど、演出も遊び心満載で楽しい。第2話では「ニュース23」ふうの場面、第3話、次回の予告篇は「サザエさん」ふう。「さあて。来週のみくりさんは~」とやるのだ。

   第2話ではいよいよ契約結婚スタート。周囲には普通の結婚と伝えながら、実際は婚姻届を出さず事実婚というかたちで、雇用関係を結ぶ2人。お給料の19万4000円は津崎がきっちり試算した結果。別に休日手当も出るとか。世のタダ働きをさせられている主婦にとっては羨ましい限り!? こういう結婚のかたちもいいなあ、と思わせるところが凄い。2人の微妙な距離感も新鮮でいい。今のドラマはコミュニケーション力の高い主人公たちが多く、すぐ誰とでも仲良くなったり、話したりするが、実際、そんな人ばかりではないはず。だから、不器用な2人にほっとするのだ。

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