平幹二朗 浴室で急死!故蜷川幸雄の告別式で語っていた「僕らは近いうちに再会する」

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   俳優の平幹二朗が亡くなった。きのう23日(2016年10月)夜6時半ごろ、自宅浴室で倒れているのを家族が発見した。82歳だったが、舞台もテレビ番組も現役でつとめていた。今夜24日放送のフジテレビ系「カインとアベル」(9月29日収録)が最後の出演となった。

シェイクスピア「王女メディア」「ニナガワ マクベス」で海外進出

   圧倒的な存在感と高い演技力で、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍し、とりわけシェイクスピア劇では第一人者だった。しかし、この5月の演出家の蜷川幸雄さんの告別式では、「1度も僕の演技を褒めてくれませんでしたね。僕はなんとか褒め言葉を引き出したくて、熱演に熱演を続けました。さよならはいいません。『僕らは近いうちに再会する』」と劇の一節を捧げた。

   司会の小倉智昭「それが現実になってしまった。僕は平さんの圧倒的な声が羨ましくて、響き渡る素敵な声でしたよ」

   広島生まれ。俳優座養成所を経て、1956年俳優座に入団した。180センチの長身、端正な顔立ちとよく通る声。スケールの大きな演技で入団時から注目された。1963年の34歳の時にテレビドラマ「三匹の侍」(フジテレビ系)でブレークし、その後「ハムレット」やNHKの大河ドラマにも出演した。平の名を不動のものにしたのが、蜷川幸雄氏のシェイクスピアだ。「王女メディア」「ニナガワ マクベス」で海外進出を支えた。

   70年に女優佐久間良子と結婚して、一男一女をもうけたが、84年に離婚。長男の平岳大は俳優の道を進んだ。87年には肺がんを克服していたが、公表したのは10年後だった。98年に紫綬褒章、05年には旭日小綬章を受けた。旭日小綬章の受賞の時、「紫綬褒章の時は仕事を少し楽しんでやりたいと思ったが、仕事が以前より楽しくなって、これから生きることはますますハードになりますので、演じることはもっと楽しく」と言っていた。

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