「集団レイプ慶應大生」無期懲役の集団強姦致傷、リベンジポルノ防止法違反も加わり戦々恐々
慶應大学の広告学研究会所属の学生による集団強姦事件は、被害者が警察へ被害届を出し受理されたそうだ。週刊新潮によれば加害者は6人。強姦シーンを撮った動画や写真が学生の間で拡散されたので、リベンジポルノ防止法違反という罪も加わる。「集団強姦致傷」は最高刑が無期懲役という重罪だから、さぞや加害学生たちは戦々恐々としていることだろう。
さらに、被害女性の訴えを聞いたにもかかわらず、責任逃れをし、未成年の飲酒ということで収めてしまおうとした慶應大学そのものへの批判の声も大きい。創立者の福沢諭吉は修学の目的として、「人格を備えた社会の先導者となることが、義塾における教育の目標の一つ」だとしているのに、<人格破綻の「テキーラ陵辱」を前にしては、この福沢の言葉がブラックジョークにしか聞こえない>(週刊新潮)
週刊文春は加害学生とその親を直撃しているが、当然ながら「(あなたに)関係ないでしょ! 弁護士に任せているんだから、何も言うことはありません」(加害者の母親)という反応ばかりである。
以前ここでも書いたが、同様のことが5月(2016年)に東京大でも起きている。主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。松見らが餌食にする女子大生を集めるために作ったのは「東京大学誕生日研究会」というサークルだった。<「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたりと、やりたい放題だったのです」(捜査関係者)>(週刊新潮)
さらに<「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)>
被害女性は提訴し、示談が成立した者以外、松見を含めた3人は起訴され、9月20日、松見に判決がいい渡された。懲役2年、執行猶予4年。もう1人も懲役1年6月、執行猶予3年。公判で彼らはこう語ったと新潮45(11月号)で、傍聴ライターの高橋ユキ氏がリポートしている。
<「私の女性観ですが、(近づいてくる女性は)個人的に私を好いてくれるのではなく、下心があって近づいているのではないかと。そういう人たちに対して苦手意識、軽蔑する気持ちがありました」>
別の人間もこう語っている。<「仲間の間で女性をモノ、性の対象として見て人格を蔑んでる考え方が根本にあったと思う。大学に入学してサークルなどで他大学の子と接して、彼女らはアタマが悪いからとか、バカにして、イヤラシい目でばっか見るようになり・・・という、男たちの中でそういう考え方が形成されてきたように思います」>
東大生ほどではないが、慶應生にも、そうした女性蔑視、女性は性のオモチャという歪んだ優越感があったのではないか。女性のほうにも、そうした考えを秘めている男たちに対して「無防備」過ぎたといわざるを得まい。若い男たちの全部が草食化し、性に淡白になっているわけではないのだから。