アメリカ大統領選挙で3回目のテレビ討論がきのう20日(2016年10月)に行われたが、共和党候補のドナルド・トランプは「この選挙は不正だ!」と突然叫び出した。クリントン陣営が市民権を持たない人に投票をさせようとしているというのだ。
司会者が「選挙結果を受け入れると約束できますか」と聞いても、「選挙の結果が出た時に考える」とまともに答えず、重ねて「選挙結果の受け入れを約束できないというのですか」と聞くと、「その時になったら話すと言っているだけだ」。つまり、負けたら結果に異議を唱えるかもしれないということなのだろう。
クリントンが「あなたはもっとも危険な大統領候補だ」と批判すると、「なんと嫌な女だ」と捨て台詞をかます。
厚切りジェイソン「こんな候補でいいのかと共和党に気づかせた功績」
司会の小倉智昭「トランプさんの起死回生、逆転はなかったみたいだね」
笠井信輔ニュースデスクがCNNの「採点」を並べた。どちらが勝ったと思うかというアンケートで、第1回はトランプ27%、クリントン62%、第2回は34%と57%、今回3回目は39%と52%とトランプは回を追って数字が増えているから不思議だ。
ニューヨーク・タイムズは、トランプが選挙結果を受け入れると明言しなかったことを大きく取り上げた。「民主主義の否定だ」と決めつける新聞もあった。
小倉「共和党の人たちはどう思ってるの?」
厚切りジェイソン(タレント)「共和党に常に投票してきた人たちも、初めてこの人でいいのかと考えるきっかけになったんじゃないのかな」
小倉「ジェイソンから見て、この人にどこかいいことあるんですか」
ジェイソン「ビジネスではいいところがある。でも、政治の経験がなくて、激しい性格だから敵を作る可能性があります」
中瀬ゆかり(新潮社出版部長)「(セクハラも)意外性がないところが悲しい。まあ、そうだろうなと」
ジェイソン「民主主義を否定した段階で決まりじゃないかな」
笠井「誰も言わないことですよね」
アメリカ大統領選挙はどこの国も他人事というわけにはい。そのレベルが下がるのは困ったことだ。