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日本シリーズ・広島「大谷翔平」攻略秘策!「速いが素直で軽い球」だけ狙え

   いよいよ22日(2016年10月)から日本シリーズが始まる。165キロの速球を投げ込む大谷翔平を抱える日ハムか、引退を表明した黒田博樹を中心にした広島か、久しぶりに楽しみなシリーズである。

   とくに大谷は、今季投手では140イニング投げて10勝4敗、防御率1・86。打っては104試合に出場して104安打、打率322、22本塁打、67打点という超人的といってもいい活躍だった。

   週刊ポストが、大谷の来季の年棒は「いくらが適切なのか」という特集を組んでいる。2ケタの勝ち星と100安打を同一シーズンで達成したのは1949年の阪急・野口二郎以来プロ野球史上4人目。2ケタ勝利、20本塁打、100安打となると、メジャーでも例のない史上初の大記録だという。

   現在の年棒は2億円。大谷はメジャーに移籍したダルビッシュと同じ年棒の上がり方をしてきた。ダルの5年目は2億7000万円だが、大谷は打者としての評価がプラスされるだろうから、ダル超えは間違いないところだろう。

   ちなみに、巨人の内海哲也投手はチーム最高年棒の4億円だが、今季は9勝6敗で防御率は3・55というひどさ。年棒3億円の打者・村田修一のホームラン数は25本。来季は4億円は下らないだろうといわれる大谷だが、巨人選手のコスト感からいくと、10億円出してもいいのではという声もある。

   日ハムの年棒総額は25億円といわれているそうだから、大谷だけが突出してしまうとチーム内に不協和音が出るかもしれないと心配するスポーツ紙デスクもいるが、私は早く大谷が大リーグへ行って、どれだけ活躍できるか見てみたいと思う。

   元野球少年として予想すると、球は速いが素直で軽そうな大谷の球を打てれば、広島が有利に運べるのは間違いない。そのために広島はピッチングマシーンで170キロを打つ練習をしているそうだ。大谷の出る試合は捨て試合にして、他の試合を勝ちにいくという戦法もあるが、どちらにしても試合巧者の広島やや有利と見るのは、セ・リーグ贔屓のせいだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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