五輪ボート・カヌー会場どこがいい?東京・宮城・埼玉・・・街で500人に聞いてみた

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   東京都の小池知事はおととい15日(2016年10月)、東京五輪のボート・カヌー競技の会場候補に挙がっている宮城・登米市の「長沼ボート場」を視察した。村井嘉浩知事ら地元住民は大歓迎で、到着するとアイドルが来たかのような嬌声に包まれた。

   東京・晴海の「海の森海上競技場」がIOCなどに会場として届けられているが、施設建設費がかかり過ぎることから、小池知事は見直しを進めている。長沼ボート場のほかにも、埼玉県が戸田市の彩湖を候補地として名乗りを上げており、はたしてどこが最適なのか。

建設費安いが遠い長沼、予算かかるが淡水の彩湖

   3会場を比較すると、「海の森」は建設費519億円、選手村から約6キロ(15分)と近い。国際基準もクリアする。「長沼」は建設費351億円と安いが、東京から2時間40分と離れているのがネックだ。村井知事は東日本大震災の被災者住宅を大幅に改築して選手村に充てるというが、満足できる宿泊施設になるか不明だ。国際基準はクリアしている。

   「彩湖」は国際基準を未申請であることから建設費が558億円と最もかかるが、都心から20キロ(45分)近く、何よりも淡水である点が評価されている。小池知事は「復興五輪というパワフルな点もあるし、埼玉県の上田知事から視察の要請があればうかがう」としていて、腹の内は見せない。

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