東京オリンピックのボート・カヌー競技場を宮城県に変更するかどうかの問題で、きのう12日(2016年10月)に小池都知事と宮城県の村井嘉浩知事が会談した。予定している海の森水上競技場の建設費が、当初の69億円から7倍を超す491億円に膨れ上がることから、宮城県登米市にすでにある長沼ボート場が浮上している。
被災者の仮設住宅をきれいにして選手村にします
村井知事によると、宮城開催の打診があったのは9月9日で、これは都の調査チームが建設費の膨張などを報告する20日も前で、「9月13日には小池さんと会った」という。
長沼ボート場のアピールポイントを村井知事は、「東日本大震災から5年半でここまで立ち直ったことを見せたい。無理なく開催できます」と語る。東京から遠いとされる批判には、「自動車道が近く完成すれば、新幹線と車を乗り継いで最短2時間10分で来られます」と強調した。
費用分担については、「恒久的なものは宮城県が、五輪だけのものはどなたかに負担していただきたい」「被災者の仮設住宅をきれいにして選手村に使っていただき、終わってからは子どもたちの合宿に使いたい」と有効活用を打ち出した。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト