豊洲新市場の盛り土問題で、東京都が当時の「技術会議」に責任をなすりつけようとしている疑いがあることが「モーニングショー」のスクープで分かった。
問題となっているのは、2008年12月25日に開かれた第9回技術会議の「技術会議が独自に提案した事項」という資料だ。この日の会議では「会議録」「目次」「選定する技術・工法」など複数の資料があって、約2か月後の09年2月16日から17日にかけて東京都のホームページで公開された。
しかし、「技術会議が独自に提案した事項」だけは、この9月16日(2016年)にこっそり追加公表されていた。そこには「建物下に作業空間を作る必要がある」と書いてあった。
初めから地下空間ありきでアリバイつくり
どういうことか。技術会議メンバーの長谷川猛氏(都環境科学研究所所長)がスタジオで怒りをぶちまけた。「この資料は、当時、東京都が勝手に作ったもので、技術会議ではまったく検討してないんです。内部調査の過程で、まさか『自分たち(東京都)が決めた』というわけにもいかないから、この資料を利用したんだと思います。多分、その前から地下空間を作ることが決まっていたのに、どこかでアリバイを作らなければならない。そのアリバイ作りに技術会議が利用されたと思ってます」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「これ、公文書偽造とかにはならないんですか」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「いや、偽造にはならない。だって、当時、本当に作られたものだから。姑息ですよね。何も法律にも違反してないし、嘘でもないけれども・・・」
吉永みち子(作家)「つまり、独自の提案をしたのは都なんですよね。だとしたら、技術会議も専門家会議も存在を否定されちゃってる。会議の方々はもっと怒ってもいいんじゃないかと思います」
司会の羽鳥慎一「本当に頭がいい。凄いです」