新宿駅南口に4月(2016年)にオープンした日本最大級のバスターミナル「バスタ新宿」は、新宿西口一帯に分散していた長距離バスの発着所を1か所に集約して利便性を高め、甲州街道(国道20号)のタクシー乗り場も収容して、周辺の渋滞も緩和すると期待されていた。
オープン1か月後に国土交通省東京国道事務所は、「1か月で58万人が利用」「JR新宿駅からの高速バス乗り換えが14分から1分に短縮」「国道20号の渋滞が大幅に緩和」などと発表した。ところが、20号の渋滞緩和は休日のお話で、平日にはかえって渋滞がひどくなっていたのに頰被りしていた。
タクシー運転手「国道20号は避ける」「緩和の実感なし」
周辺のタクシー運転手は「急ぐお客様には20号を避ける」「大型バスの出入りが結構あるので、そこで渋滞が起きている」「緩和の実感なし」という。「とくダネ!」が交通量が増える夕方、新宿4丁目からバスタ新宿前を経て西新宿3丁目まで実際に走ってみると、かなりの渋滞だ。信号が青になってもなかなか動かない。約1.2キロ行くのに12分もかかった。
司会の小倉智昭「これ、実感してます。平日は西新宿からトンネル(御苑前)への道はなるべく通らないようにしています」
渋滞減ったのは休日だけ
内野泰輔アナが紹介したきのう5日(2016年10月)の産経新聞の記事では、「国道事務所は都合が悪いので公表せず」となっていた。改めて聞いてみると、西新宿1丁目交差点の東行きの渋滞は「昨年11月の40メートルが5月にはゼロになった」という発表は休日のもので、平日は「40メートルが500メートルになっていた」という。これを公表しなかったのは「原因がわからない特異な数値のため、公表しなかった」(関東地方整備局道路計画第2課)のだという。
菊川怜キャスター「調べればわかるでしょうに」
笠井信輔ニュースキャスター「よくなった部分だけ公表していたんですね」
小倉「山手通りの北参道口あたりから混むんですよね。だから僕は逃げちゃいます」