カナダで開かれたフィギアスケート「オータム・クラシック」で、羽生結弦選手がショートプログラム、フリーとつづけて4回転ループを世界で初めて成功させて優勝した。フリー後半では疲れから転倒したが、「次はノーミスでやります。そうでなければ羽生結弦ではない」と言い切った。
ショート・フリーとも成功させ会場騒然
4回転ループは右足の外側で踏み切って右足で着地する大技で、これまで公式戦では誰も成功させていなかった。羽生は「やれれば得るものは大きい。しっかりやっていきたい。4回転の重要度は高まっていて、多様化が時代の流れになっている」と精度を高めてきた。
おととい1日(2016年10月)、モントリオールのリンクに白い衣装で登場した羽生は、ショートプログラムでいきなり成功させて、「純粋に嬉しい」とうなずいた。きのうのフリーでは冒頭から4回転ループを飛び、場内を沸かせた。
天文学的得点に挑戦し続ける強さ
フィギア金メダリストの荒川静香さんは、右足で跳んで降りる4回転ループは羽生にとってはケガをした左足への負担が減るメリットがあるという。「さらに進化する可能性もあり、そうすれば得点は天文学的な数字になります」
司会の加藤浩次「羽生選手は今までの自分を超えるためにやったと言っています」
杉山愛(元テニスプレーヤー)「高いところに目標をおくのが羽生選手らしい。ライバルは自分です」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト