非正規雇用は病気持ち!貧しい食事で肥満や糖尿病・・・低所得者は骨折多くうつ病も7倍
週刊ポストは9月19日に放送されたNHKスペシャル「私たちのこれから『健康格差』あなたに忍び寄る危機」が大きな話題を呼んでいると報じている。要は、カネのないヤツは食生活も悪くて身体を壊しやすいということだ。当たり前すぎる結論だが、そういっては身も蓋もない。
非正規労働者の多くは労働時間は多いが収入は少ない。当然のことながら、コンビニなどでおにぎりとカップ麺などの炭水化物と炭水化物の重ね食べが多くなる。タンパク質やビタミンが不足する上に、糖分と塩分を摂りすぎてしまうから、非正規雇用者に肥満や糖尿病が多いことになるのだ。
また、<「低所得者は高所得者に比べて、転びやすいという結果が出たのです。実は海外でも同じような調査結果があり、スウェーデンの研究でも、低所得者の人は高所得者に比べて2割も骨折が多いというデーターがあります」(千葉大学予防医学センター教授で国立長寿医療研究センター部長の近藤克則氏)>。WHO(世界保健機関)は健康格差を生み出す要因として、所得、地域、雇用形態、家族構成の4つを上げているそうだ。
うつ病と低所得者の関係性も顕著だという。近藤らの調査では、どの年齢層でも所得が低くなるほどうつ状態の人の割合が多くなり、男性に限っていえば、年収400万円以上の人では2・3%であるのに対し、100万円未満になると15・8%と、実に6・9倍にも跳ね上がるそうである。
夫婦と子供が同居している世帯の高齢男性の場合、うつ状態になる割合は5・5%だが、それが一人暮らしとなると17・7%と3倍以上に跳ね上がる。一人暮らしだと気楽なように見えて、やはり孤独を感じやすいからなのだろう。週刊ポストのこのところの大特集は、読むと気が滅入るものが多い。たまには「死ぬまでSEX」を巻頭に持ってきたらどうだろう。