自分たちは必要ない存在なのか・・・相模原「障害者襲撃殺害」社会弱者たちに募る不安

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「弱さの情報公開」が多様性のカギ

   社会としてはこの問題にどう向き合ったらいいのか。向谷地さんは「弱さの情報公開」を提案した。「情報保護とは逆に、発信してみんなで助け合う。対話を通して、(違いを)当たり前にすることが大切でしょう」。池上さんは「均質は危険」と踏み込んだ。「均質性は脆い。学校のいじめもここから来ているんです。対して多様性は強い。障害の人がいると多様性を理解できます」

   番組で取り上げた「サルサガムテープ」の話が重かった。20年以上も前から健常者と障害者で作るバンドで、歌手の故・忌野清志郎さんらも関わった。バンドでボーカルをつとめる加藤優吾さん(23)は脳性麻痺で足が動かない。4年前に知人がいった言葉が忘れられないという。

「障害のある人と遊ぶと疲れる」

   壁が取れていなかったというのだ。これがおそらく現実なのだろう。日本人の均質志向は根深い。

*NHKクローズアップ現代+(2016年9月29日放送「生きづらさを抱えるあなたに~障害者殺傷事件が投げかけたもの~」)

文   ヤンヤン
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