きのう28日(2016年9月)の東京都議会で小池百合子東京都知事が所信表明を行った。冒頭から豊洲疑惑によって「都政は信頼を失っている」「責任の所在を明らかにする」と述べ、「巨大な肥満都市」と化した東京の改革を訴えた。
豊洲問題では「誰がいつどこで何を決めたのか。と断じ、「新しい都政に対する期待に大転換するチャンスとしたい。馴れ合いや根回しで事をまるく収めるのではなく、決定過程をつまびらかにする」とした。
オリンピックについては「大会旗が全国をめぐるフラッグツアーを展開して、ワクワク感を分かち合いたい。TOKYOが誰もが記憶に残る大会にしたい」と述べた。
39分25秒の演説で繰り返し「改革」20回
森山高至(建築エコノミスト)「選挙中から築地の問題には触れていましたが、その後に出るわ出るわで、抑えてておいたということでしょう」
浅野史郎(元宮城県知事)「職員に対するメッセージでしよね。ガバナンス、職員の意識に旧体制では問題があったという批判です。だけど、それはやがて現体制になる。だからこの段階できちんとしておかなくてはいけないという意思表明なのでしょう」
39分25秒の演説の中で「ワイズ・スペンディング(賢い税金の使い方)」というフレーズを2回、「TOKYO」も2回、「改革」はなんと20回も出てきた。
浅野「普通の所信表明では、冒頭の東京大改革みたいな話はないものです。それが初めてということで、時間を割いているのは珍しいです。ほとんど自分で書いたのではないでしょうか。自分のエピソードも入れるとか、自分でなければ書けない内容が多いですからね。忙しい中をよく書いたと思います。すごい」