「東京五輪・パラリンピックの新施設を建設中止することもあり得るというコスト削減の提案。大きな影響を及ぼす事態になりそうです」とキャスターの菊川怜が伝えた。
東京都の都政改革本部の調査チームはあす29日(2016年9月)、五輪開催費用について抜本的な見直しを提言する予定だ。対象となっているのは、バレーボール会場「有明アリ―ナ」、水泳会場「オリンピックアクアティクスセンター」、ボート・カヌーなどの会場「海の森水上競技場」の3施設だ。
「海の森水上競技場」69億円のはずが491億円と7倍
とりわけ、海の森水上競技場は整備費用69億円から491億円に大幅に増額している。小池百合子知事が9月1日に現場を視察し、「費用が7倍に膨らんでいるという現状です。都民に納得してもらえるかどうか」と語ったいわくつきのところだ。
有明アリーナは176億円から404億円、五輪水泳センターは321億円から683億円と膨らみ、3会場で計566億円から1578億円と3倍近く増えている。これだけ費用がかかるなら、他の場所で競技してはどうかという案も出てくるのは当然だ。たとえば、有明アリーナは横浜アリーナへ、海の森水泳競技場は宮城県登米市の長沼ボート場へ、五輪水泳センターは東京辰巳国際水泳場へ、というわけだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト