原発事故で福島県通達「子どもの甲状腺検査必要なし」女性自身やるねえ・・・看過できぬと告発特集
週刊新潮は、坂口良子という「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」だった彼女が57歳の若さで亡くなったが、その娘の坂口杏里(25)が「絵に描いたような転落人生」を送っているという特集を組んでいる。良子の七光りで「おバカタレント」として売り出したのに、母親が亡くなると遺したお金を使いつくし、ホストクラブに入れあげ、挙げ句の果てにお定まりのAV女優に身を落としたというのである。
もちろんAV女優をきっかけにスターへの道を歩む女性だっているのだから、AV=苦界ではないが、彼女の場合は溜まりに溜まった借金の返済のためだそうだから、母親が生きていたらどれほど嘆いただろうと週刊新潮は書いている。
高畑淳子の息子の例を持ち出すまでもなく、七光りしか頼るもののない子どもたちでは、芸能界という生き馬の目を抜く世界で生き抜いていくのは無理なのだろう。
早くも風化しつつある福島第一原発事故だが、女性自身が「福島県が、甲状腺検査は必要ないという通達を出した」と報じている。子どものことだからということもあるが、男性週刊誌がこの問題に触れることがほとんどなくなってしまったのは、おかしくないか。
女性自身によれば、福島県の小児科医会は「いっせいに検査することで、放置していても健康や命に影響のない『潜在がん』を見つけているにすぎない。甲状腺検査をすることで、子どもに負担をかける」として、甲状腺検査の規模を縮小するよう8月に県に要望書を提出したのだという。
福島では原発事故後2巡目の検査までに174人の甲状腺がん(悪質を含む)が見つかり、135人が手術を受けている。1巡目の数字で比較すると、通常の約200倍の発生率になると女性自身は書いている。
たしかに、精密検査することでこれまでなら発見できなかった命に別状のないがんを見つけることはあるだろう。だが、あのすさまじい放射能を浴びた子どもたちを、放っておいていいといわんばかりのいい草は医者として恥ずかしくはないのか。
医者も県もこの程度の認識だから、県民の不安は消えず、自分の家に帰ろうという気持ちにならないのだ。万が一のないように万全を期すのが、これだけの大事故を起こした東電や県、医療関係者のあり方だと思う。