「みなと横浜に60軒あることがわかりました。住民との間で騒動勃発です」とキャスターの菊川怜が伝えたのは、ゴミ屋敷の問題だ。横浜市議会がおととい21日(2016年9月)、これらを強制撤去できる条例を可決した。
悪臭、蚊、汚染・・・崩れて隣家に押し寄せ
横浜市鶴見区のゴミ屋敷は田中良幸リポーターの身長をはるかに超す高さ3メートルの「ゴミの壁」ができていて、「風向きにより臭う」「蚊がすごい。ここ大変よ」と、近所の女性たちは話す。隣はレストランだったが、悪臭のため閉店したという。ここに一人暮らす男性はゴミの横で何やらメモを取り、ゴミ山からペットボトルを引き出してラベルをはがして戻していた。「とくダネ!」がマイクを向けたが、何も答えない。
金沢区にはこれを上回るゴミ屋敷がある。ゴミを覆うブルーシートが歩道にはみ出し、ゴミの山には大量のダンボールがある。自転車のタイヤや脚立、古いビデオデッキなどが2階ベランダまで積み上げられている。この状態が20年近く続き、今年7月にはベランダの柵が壊れ、隣家に大量のゴミが押し寄せた。けが人はなかったが、隣の住民が片付けると「10袋以上あったかな」という。裏の神社はゴミの不法投棄で境内にゴミが散乱し、立入り禁止にした。
家主は60代一人暮らしの男性で、町内会が3月に片づけを求める通告書を渡したが、約束しただけで、近所の住民が出て片付けるのをただ見ていた。公園などで暮らす家主を田中が直撃すると、「話すことはない」と拒否する。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト