設計事務所が突如「仕様変更」の謎
石原氏の言う「設計事務所」は、2010年11月に仕様書を示して公募に応じてきた。仕様には地下空間はない。11年3月に事務所が決定するが、3か月後に出てきた図面には地下空間があった。
司会の羽鳥慎一「この3か月の間に何かがあったのでしょうか。設計事務所は『答えられない』と言っています。否定はしていません」
そのとき市場長だった岡田至氏は「都が調査していることなので、答えは控える」というが、「知らない」とはいっていない。設計事務所の変更はなく、石原氏の記憶違いとみられるが、この事務所の採用に誰かが関わって、石原氏がそれを「変えた」と受け取った可能性はある。
築地移転問題を取材しているジャーナリストの池上正樹さんは、汚染度の処理、埋め戻し、新たな盛り土では「検査を受けない土も相当あったと聞いています。盛り土の代わりに空間を作ると、1立方メートルで1900円安くなるということでした。102万立方メートルですからね㎡でからね」
石原氏は「都は伏魔殿だね」と言った。浮かび上がるのは利権の臭いだ。
文
ヤンヤン