小池都知事よ!「秘書が、秘書が・・・」で済まないぞ!金庫番の不可解なカネ説明責任
といっていたところ、早くも週刊新潮が小池の金庫番が特権的地位を利用して「錬金術」に手を染めていたと報じている。これを為にする報道だとはいわないが、この構図、私のようなぼんくら頭では、なかなかな理解できないので、興味のある方は週刊新潮を買って熟読してもらいたい。
要約すると、小池氏の側近に水田昌宏氏という人間がいる。年齢は40代前半。小池が環境大臣をしていたときに大臣政務秘書官になり、一時期、公設第二秘書だったこともある。小池の政治資金管理団体の2014年分までの会計責任者でもある。今回の都知事選の選挙運動費用収支報告書の出納責任者は、水田の妻の名前になっているという。小池の自宅の土地2分の1、建物の5分の1は水田と共有で、水田は家族と小池と同居しているというのである。
こうした前提があって本題はこうだ。水田がマンション経営をやろうといいだし、群馬県の高崎でマンションを建てたのだが、その土地は穴吹興産というところが所有していて、普通の人間が手を出せる土地ではなかった。穴吹と水田が「深い関係にあったことの何よりの証拠だろう」と週刊新潮は書いている。
そこを手に入れ、マンション建設が始まろうという時期に、小池の資金管理団体に穴吹が100万円寄付している。この土地には群馬銀行が4億5000万円の抵当権をつけている。もしこれをフルローンで建てたとしても、マンションを貸すとすると、1銭もつかわずに、週刊新潮の計算よれば、毎月相当のカネが『濡れ手で粟』で入ってくることになるという。
さらに不可解なのは、都知事選の投開票日の翌日、このマンションを含む小池、水田が関係する3つの物件に、共同担保としてみずほ銀行(みずほは都の指定銀行)が根抵当権3億3000万円を設定しているのだが、この設定日と同日に自宅もマンションの根抵当権も解除されていることだ。
「なにかよっぽどのことがあった」(現役銀行マン)のではないか。どちらにしても共同物件に根抵当権を設定するには双方の承諾が必要だそうだ。そして根抵当権が設定される前に、水田は会計責任者を辞め、8月時点では秘書でもなくなっていたのだ。
小池は週刊新潮の取材に「水田の私事」と回答したというが、一連の不可解な物とカネの動きは、週刊新潮のいうとおり、小池に説明責任があるだろう。自らと親密だった秘書が関わった疑惑の情報公開を、至急やるべきであろう。そうしないと、次々にスキャンダルが反小池派から流されること間違いない。小池とて、叩けばホコリは出てくるはずだ。そうさせないためにも疑惑は丁寧に説明して火は小さいうちに消しておくことだ。