ガス会社が地中に埋めた石炭灰
日本環境学会元会長の畑明郎氏は「地下水だと思いますね。地下水の水面が砕石の床より上になっていて染み出したもの」と見る。「かつて、ガス会社が燃やした石炭灰を敷地内に埋めていた。それが含まれた地下水でしょう」
汚染土の取り除きと盛り土が行われたはずだったが、建物の地下は盛り土がされず空間が残された。砕石の下は汚染されたままの土壌が横たわっているわけだ。地下水がしみ出せばなんでも出てくるのは当たり前である。
司会の羽鳥慎一「ベンゼンの濃度は、環境基準の8割というのが都の説明です」
畑氏「確率的にはどこかで超えているでしょう。そもそも、都のいうデータが不自然です。環境基準の1万倍もあったものが、0.01ppmになるでしょうか」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト