米大統領選の新たな争点
健康問題は大統領選を大きく左右する。2008年にオバマとマケインが争った時は、皮膚がんを患った病歴があるマケインをオバマ陣営が攻撃した。マケインは1100枚に上る診断書を専門医に見せて転移のないことを証明した。
ロバート・キャンベル(東京大教授)「クリントンさんはよろけて倒れそうになったこと以上に、彼女が健康上の問題を公開しないことが大きいんです。9日に肺炎と分かっていても言わなかった。攻撃されることを怖がるあまり、情報を抱え込む。メール問題にもつながる彼女の資質ではないかとマイナスになっています」
支持率はクリントン45.9%、トランプ42.9%と3ポイント差まで縮まっている。ニューヨーク・タイムズの勝利確率ではクリントンが79%となっている。
最大のアマ場であるテレビ討論会が9月26日、10月9日、同19日の3回行われるが、キャンベル教授は「討論会の過程でどちらかが逆転したり、踏み外す瞬間が必ず訪れる」と見る。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト