「あれよあれ それよそれよと 答え出ず」
「ボケもよい 昨日のケンカ もう忘れ」
きのう8日(2016年9月)、全国有料老人ホーム協会が今年で16回目となる「シルバー川柳」に入選した20作品を発表した。このうち、シルバーたちにはどんな川柳に共感するのか、「あさチャン!」スタッフは昨夜、明るいお爺ちゃんやお婆ちゃんが集う東京・赤羽の居酒屋で取材した。
「こんにちは 思い出せずに さようなら」いつものことよと75歳おばあちゃん
75歳でパンチパーマをかけたお婆ちゃんは、「こんにちは 思い出せずに さようなら」を挙げて、「あるよねえ。いつもよ」。続けて75歳のお爺ちゃんは「やっと立ち 受話器を取れば 電話切れ」が選び、「年を取ったから、どうしても足腰が弱くなっちゃうんだよね」とつぶやく。
もっとも、この店に集うシルバーたちがもっとも共感するとして挙げたのは、「この歳で やめてどうする 酒たばこ」だった。「3週間ほど入院してたときはやめてたけど、退院したその日にたばこを吸っちゃった」(76歳男性)
司会の夏目三久「このお店が気になりましたね」
シルバー世代じゃなくても「あるある」
沢松奈生子(元プロテニス選手)は「自分はシルバーじゃないと勝手に思ってましたけど、20作品を見てみると、あるあると思うのがありますね」と苦笑する。思い当たったのは「チンをして 出すのを忘れて 冷蔵庫」だという。「今の電子レンジは1度『チン』となっても、何分かすると、もう1回『チン』と教えてくれるんですよ。ついついそれに甘えて、食事が終わった後に『あ、あった。もう1品』と気付いて、もう1回冷蔵庫に戻すんです。これはね、2日に1回あります」
パトリック・ハーラン(タレント)も同様で、「まったく同じような経験があって、チンして忘れてたものを冷蔵庫に戻すと、解凍して忘れてたものがあって、それを冷凍庫に戻すと今度はビールが入ってたりするんです。忘れ物の連鎖が起きるんですよ」
夏目「みなさん、注意してくださいね」
文 ビレッジマン | 似顔絵 池田マコト