プロ野球・広島カープの25年ぶりのリーグ優勝が今週中にも決る。広島市内の居酒屋では「ノーカープ、ノーライフ(カープがなければ生きられない)」なんて言ってる。「いやあ、長くてつらい25年でしたね」と40代会社員は言う。1991年以来だから、この男性はまだ中学生だった。
市内はいま赤一色だ。コンビニのローソンも青いはず店先が赤に変わっている。市役所職員もみなユニフォーム姿だ。自前で買ったのだという。市立中央図書館にはカープ関連本のコーナーが特設された。マジックが2になったら全職員がユニフォームになるという。
記念セールの百貨店「準備間に合わない!」
優勝記念セールの準備でバタバタしているデパートも「あっという間にマジックが減ったものですから。25年前の優勝セールを経験した人間が非常に少ないので」という。東京・銀座の広島ブランドショップも「福袋の中身を集める作業もギリギリ。鏡開きの樽酒の手配もヒヤヒヤでした」という。
野上慎平アナは「KURODA」の真っ赤なユニフォーム姿で登場した。司会の羽鳥慎一は「メジャーのオファーを断って、十何億円を振ってカープに戻って優勝する。こんなかっこいいことない」
野上「20なん年やってきて、今年が一番いいチームだと黒田選手も言っています」
宇賀なつみキャスター「試合見てても負ける気がしないですよ。何なんでしょうね」
ここで浜田敬子(「アエラ」前編集長)がカープファンだとカミングアウトした。「高橋慶彦選手のサインボールが宝物」
広島市内の小学校「カープの授業」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「広島の人の郷土愛というのがわからないんですよねえ」
いや、それがわかるものがあった。広島の小学校6学年には、「言語・数理運用科」という特殊科目がある。さまざまなデータを読み取って考え、表現するのが目的だが、材料としてとして広島カープを据えているという。「カープがなぜ人気があるのか、その秘密を探りましょう」などとあって、おととし(2014年)3位になった時、「3位なのにどうして広島市民はこんなに喜んだのかなぁ」などとある。さらに、過去のカープの順位の表があって、それを見ると3位は16年ぶりだとわかる。こうして、グラフの読み取りを学ぶという寸法だ。
野上「広島では、国語、算数、理科、カープ」
玉川「教科なの。試験もあるの」
野上「週に1回の授業」
熱く語っていた野上は、実は阪神ファン。「6勝17敗。カープに勝利を献上しています。阪神も頑張れ」