女子大生に酒を飲ませ、裸にして集団で暴行を繰り返したとして、強制わいせつと暴行罪で起訴された3人の東大生のうち、主犯とされる松見謙佑被告(22)の裁判がきのう5日(2016年9月)に東京地裁で開かれた。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予を求めた。
馬乗りになってカップラーメンかけたり局部にドライヤー
松見は4月ごろ、「誕生日研究会」というサークルを立ち上げ、他大学の女子学生にコンパへの参加を呼びかけた。5月に池袋の居酒屋で開いたコンパで女子大生を酔わせて、松見は自宅マンションに連れ込みわいせつ行為に及んだ。
また、コンパでも裸にして「おもちゃにした」(東大生の証言)。松見は女子大生に馬乗りになってカップラーメンを食べ、胸に熱いラーメンをかけ、さらに平手で背中を叩く、局部にドライヤーを当てるなどした。女子大生は泣き続けたが、他の東大生は止めようとしなかったという。
裁判で松見は「自分の楽しさを優先して、他人がどう思うか考えられないことがあった」と陳述した。検察官の「彼女はいるの?」という質問には、「はい」と答えた。被害者の女子大生は初公判で「最低で許せない」と証言した。
松見を知る学生は「優しい」というが、以前所属していたサークルでの飲み会で羽目を外し、出入り禁止になっていたという。
公判では母親が情状証人として証言した。サークルではかなりお酒を飲んで、倒れこんで寝てしまうこともあった。被害者に謝罪しようとしたが、受け入れられなかったなどと話した。最後に「厳しい人生が待っていると思いますが、一生忘れずに償い、しっかりと生きて欲しい」「お酒は一切飲まないよう監督する」と語った。
被害者側は示談拒否!執行猶予付かず実刑判決か
今回の事件では5人が逮捕され、うち3人が起訴されたが、松見だけが被害者との示談が成立していない。
菅野朋子(弁護士)「一人だけ示談が成立しないというのは、相当なことがあったということでしょう。処罰感情が強い。量刑にも影響します。示談がないと執行猶予は難しいですが、こうして報道されて社会的制裁を受けているから・・・」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「東大生だからこんなに報道されちゃった。でも、こういうのいるんですよ、勉強ばかりしてきて、暴走しちゃうようなのが」
司会の羽鳥慎一「でも、被害女性からしたら、暴走じゃねえだろうというでしょうね」