「ちょっと、信じられません」とキャスターの菊川怜が首を傾げる。インドネシアで145歳の男性が現れたとイギリスのメディが報じた。日本なら明治3年(1870年)生まれだ。
ほんとうなら、もちろん世界最高齢となる。インドネシア・ジャワ島のムバフ・ゴトで、今月1日(2016年9月)の映像を見ると、椅子にかくしゃくとして座り、とってのついたグラスで何かを飲んでいる。2年前には、皿に山盛りのご飯を食べていた。食後は煙草を一服するのが大好きで、運動のために草むしりも欠かさない。
これまで4人の妻と5人の子どもに先立たれ、いまは孫夫婦とのんびりと暮している。122歳の時に墓を建て死への準備をしている。「死んだら、嫁さんの隣に埋めてほしい。それだけなんだ」という。長寿の秘訣は「気楽にいることだよ」
世界記録は122歳フランス人女性
司会の小倉智昭「いまの映像を見ていた煙草を吸う人は、ほら見ろ、煙草を吸ったって145歳生きられるではないかといっているでしょう」
日本の長寿記録は昨年(2015年)に117歳で亡くなった大川ミサヲさんで、世界記録は1997年に122歳で死亡したフランス女性がいる。ゴトさんはそれをはるかに超えた記録だ。
インドネシア政府が発行する本人確認証には、たしかに「1870年12月31日生まれ」と書いてある。ただ、出生証明書が見つかっていないという。それでも地元で1880年に完成した砂糖工場のことを「10歳の時に覚えている」と話しているそうだ。
人体的には120~130歳が限界
山中章子アナ「どう思いますか」
小倉「なんとも言えません」
たかせクリニックの高瀬義昌医師は「人は高齢になると、生命維持装置としての脳など神経細胞が死んでしまう。120~130歳までが限界なので、(145歳は)ありえないのではないか」といっている。