台風10号で農作物に大きな被害が出た北海道南富良野で、公共串内牧場の牛900頭がいまだに孤立状態にあるという。牧場は東京ドーム134個分の広さがあり、近隣農家から肉牛、乳牛を預かって放牧している。富田将義支所長は「エサの牧草は1週間持つかどうか、水もない」と頭を抱える。
最も被害の大きかった南富良野町幾富地区は、収穫時期だったジャガイモやニンジンが全滅。農作物の被害額は3億8000万円に上るとみられており、「この状態では離農するしかない」という声が出ているという。
現場にいる阿部祐二リポーター「農家の人は『一番来てほしくないときに10号が来た』『農地が持っていかれた』と言っています。農地が破綻してしまい、来年に期待しようという元気が出てこない。農作物は補償があるが、農地の補償はないので、あとは激甚災害に指定してもらえるかどうかに希望を持っている状態です」
「台風13号」本州太平洋岸を北上
気象予報士の松並健治は「そんななか、北海道はきょう6日(2016年9月)夜にかけて1時間50ミリ以上の激しい降雨が予想されます。さらに沖縄の南海上にある熱帯低圧が台風13号に発達し、6日夜には沖縄に接近する見通し」という。
13号は7日から8日にかけて太平洋沿岸を北上し、9日には再び北海道に到達するとみられている。
文
モンブラン