1年半ぶり「日中首脳会談」互いに言いたいこと言っただけ・・・衝突回避では合意

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   安倍首相と習近平国家主席の日中首脳会談が1年5か月ぶりにG20閉幕後の5日(2016年9月)夜に行なわれた。尖閣諸島周辺で中国公船や漁船が領海侵入を繰り返している問題で、安倍首相は「日本の立場を率直、明確に伝えた」と強調した。

   また、中国が人工島を作り実効支配を強めている南シナ海問題についても、「国際法のルールを守り周辺国の不安解消に努めるべきだ」「法に支配の徹底が必要だ」と主張した。

   これに対し、習主席は「日本側は南シナ海について言動を慎重になるべきだ」と不快感を示したという。

   ただ、偶発的な衝突を避けるための「海空連絡メカニズム」の早期運用では合意した。

中国側「歴史問題」には触れず

   コメンテーターのロバート・キャンベル(東京大教授)はこんな感想を述べた。「日中首脳がぎりぎりのバランスを何とか取り繕おうとしている痕跡が見えます。習近平主席が過去2回の会談と違って、歴史問題に触れなかったのは注目すべきでしょう。安倍首相は南シナ海についてそんなに強くは言っていないように思えたが、6日から始まるアセアン首脳会議、8日の東アジア首脳会議の方がいろんなことが見えてくると思います」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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