「台風10号」東北・北海道に氾濫・大洪水!町役場も住民も「避難準備情報」意味知らず・・・

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「タイムライン防災」襲来予想時間から遡って段階的対策

   岩泉町の伊藤勝身町長は「情報の把握の仕方が間違っていたかもしれない」と悔む。避難準備情報のことだ。町は朝のうちに発令したが、出した方も受けた方も意味をわかっていなかった。この情報は、お年寄りや子ども、障害のある人など、避難に支援が必要な人に早めの避難を呼びかけるもので、グループホームはまさにそれにあたるのだが、誰もそうは思っていなかった。

   南富良野町も同様だった。「強い台風なんて経験がない」「水害なぞ考えもしなかった」という。避難指示が出ても「急ぐことはないや」と多くの人が避難せずに取り残され、ヘリで救出されることになった。

   京都大の矢守克也教授は「これまでになかった、50年も住んで初めて・・・といった災害が増えています。気象庁の発表もそうです。『絶対にない』はないんだと肝に銘じること」という。

   そこで、「タイムライン防災」という考えが広がっている。台風が接近する72時間前、10時間前、2時間前と、時間をさかのぼってそれまでに何をするかを決めておく。自治体だけでなく施設、学校、地域でも導入してほしい。それと、分かりやすい情報伝達の工夫が求められる。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代+(2016年9月1日放送「『常識』が通用しない!?~徹底検証・台風『異変』~」)

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