夏休み最後の週末、雨が降る気配なし風も穏やか、絶好の日和で8500発の打ち上げ花火を見物しようと集まった3000人の市民が、40分の待たされたあげくに告げられたのは「本日の花火大会は悪天候のため中止します」だった。
千葉・印西市は先月27日(2016年8月)、市政施行20周年を記念して15年ぶりという花火大会を利根川河川敷でおこなう予定だった。ところが、予定の午後7時半になってもいっこう始まらず、午後8時10分を過ぎたところで突然の中止のアナウンスだった。同じ利根川河川敷では八千代市の花火大会が行なわれていて、花火を待っていた印西市民にはこれが見えていたから、「エーッ、雨も風もないのに」と一斉にブーイングがおこり、市役所には苦情の電話が殺到した。
花火業者の準備が間に合わなかった
何があったのか。印西市役所は4日後になってようやく公式ホームページで中止の理由を説明した。それによると、「花火打ち上げ業者の作業が遅延し完了しないために、その後の天候悪化の予報を受け中止の判断をした」という。
リポーターの中山美香が花火業者を直撃したところ、「台風9号の影響で河川敷がぬかるみ、トラックで資材を運ぶのが難しく、100メートル離れた現場に手で運ぶ状態だった」という。市には開始1時間半前に予定通りに打ち上げるのは難しいと連絡したが、市は待ち切れずに中止の判断をしたらしい。
司会の加藤浩次「ぬかるんでいて作業が遅れていると言えば何の問題もなかったのに、対応の仕方ですよね」
コメンテーターの犬山紙子(コラムニスト)「市は天候の悪化とウソをついたみたいな形になったし、業者との間で話が食い違っているし、責任をなすりあっている」 花火業者の作業の進み具合を現場でチェックする市職員を一人も配置していなかったということか。