大型で非常に強い台風10号は、あす30日(2016年8月)に関東・東北地方に上陸しそうだ。今月中旬に発生して太平洋上をいったんは西に向かってから進路を東に変えるなど迷走していたが、水温の高い海域をうろつくうちに、関東に近づく台風としては過去最強クラスにまでに発達した。
台風本体の北に強い雨雲を連ねた「線状降水帯」を持つのが特徴で、これが長くつづいたた去年9月には、広島水害や鬼怒川の氾濫が起きた。気象予報士の天達武史は「今回の台風は本体と離れた場所でも非常に危険です」と警告する。
雨雲連ねた「「線状降水帯」去年は広島水害や鬼怒川氾濫
線状降水帯はけさは高知から岡山、兵庫、鳥取に延びていて、ゆっくりと東に向かっており、きょうの通勤帰りの時間帯には近畿地方にかかる。夜から明け方にかけては静岡や神奈川に局地的に激しい雨を降らせ、東海や関東地方では明け方までに大雨の恐れがある。
その後は関東西部でも断続的に風雨が強まり、通過後も「吹き返し」の風雨を受ける可能性もあるという。台風の中心が千葉沖を通ると、千葉や茨城方面で交通機関が乱れそうで、北上して東北に上陸すれば記録をとりはじめた1957年以来初めてとなる。
天達「かつてない進路を通るレアなケースです。東北には上陸データがありません」
司会の小倉智昭「今年は台風が少ないと思いましたが、きはじめたらとんでもないのが来ました」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト