「ジャニーズ事務所」年商1000億円!喜多川一族の年収25億円・・・帝国もSMAP解散で落日

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   どこまで続くSMAP騒動。女性誌も含めて今週もSMAP一色といってもいい。週刊文春はキムタクの妻・工藤静香がメリー喜多川副社長と親しく、亭主にジャニーズ事務所を出るなと説得し、キムタクはそれに従ったと報じている。週刊文春は先週号で5人の仲は15年前にすでに壊れていたと報じた。当時、キムタクと工藤の結婚を事務所側が認めたことで、他のメンバーが猛反発し、なかでも香取慎吾がその先鋒だったそうだが、その理由を週刊現代が香取の友人にこう説明させている。

   <「香取には20年近く交際している年上の恋人がいます。本人は結婚したいという気持ちもあるでしょう。

   しかしアイドルという立場を考えて、事実婚の状態を続けています。にもかかわらず、木村だけが結婚をし、家庭を築き、仕事にもペナルティがなかった。『なぜ木村君だけが許されるのか』と事務所に訴えたこともあった。その上静香夫人の説得で独立も止めたのですから、香取がやりきれないのは当然です>

   週刊文春はメリー氏と飯島三智元マネージャーとの確執をおさらいしているだけだが、週刊新潮は彼らの「カネ」に絞ってまとめている。まずは、キムタクと藤島ジュリー景子副社長が、ともにハワイ・ワイキキに豪壮な別荘を買った話から。

   アラモアナ・ショッピングセンターを過ぎてしばらく行ったところにホノルル屈指の高級住宅街「ワイアラエ・イキ5」がある。ここにキムタクの別荘がある。土地250坪、建物73坪、購入した13年のレートで200万ドル、約2億円だったという。ジュリー氏はワイキキビーチに隣接した38階建てのホテル風コンドミニアム。その最上階にある1室を約3億6000万円で購入しているという。

   週刊新潮は、これほどの物件を買えるジャニーズ事務所の「帝国資産」に探りを入れる。だが、この事務所、カネについても情報開示はしていない。そこで、04年の高額納税者番付公示が最後になったときのジャニー喜多川社長とメリー副社長の年収を納税額から推算すると、それぞれ約9億円、ジュリー氏が約6億5000万円になるという。当時、日産のゴーン氏の年収が約2億5000万円で大企業の最高額と騒がれたが、彼らは「それっぽっち」と鼻で笑ったかもしれない。

   ジャニーズ事務所にはわかっているだけで十数社の関連会社がある。このほとんどが資本金1000万円から数千万円となっているそうだが、これがこの事務所の全体像を分かりにくくしている。だが、週刊新潮は粘り強い。04~06年にジャニーズ事務所とグループ企業が税務署に申告した法人所得は約153億円、つまりそれだけの利益があった。他のプロダクションと比較すると、この当時でもジャニーズグループは少なくとも700億円の売り上げがあったと見ていいそうである。

   それから10年。SMAP人気を凌ぐ「嵐」が稼ぎ頭に生長して、今や1000億円企業と呼ばれているそうだ。その莫大なマネーを湯水のように使って、赤坂や渋谷の一等地にビル11棟、マンション5件、駐車場まで所有しているといわれる。

   しかし、先週の週刊新潮が報じたように、SMAP解散で200億円以上が消えるといわれている。多くの人材を特異な才能で見出してきたジャニー喜多川氏もメリー氏も高齢で、ジュリー氏がその衣鉢を継げるかどうかはまだ未知数である。帝国崩壊は意外に早いかもしれない。

鶴保庸介・沖縄・北方相 「週刊ポスト」報道で慌てて振り込んだ子供養育費

   最近の週刊新潮は「後追い新潮」とでもいいたくなるほど、他誌がやったネタをやるようになったのはなぜだろう。今週も週刊ポストがやった鶴保庸介参院議員(49)のスピード離婚を後追いしている。新味は渋々入籍した鶴保氏と臨月を迎えていた妻との「記念マタニティ写真」である。妻の顔はモザイクがかかっていてわからないが、鶴保氏の顔は歓びに満ちあふれているとはいえない冴えない表情である。

   週刊新潮によると、週刊ポストが発売されてから、彼女の地元の和歌山では<「娘が手切れ金として2000万円もらったらしい、授かった子どもは本当は鶴保さんの子ではないのではないかなどと、根も葉もない噂が立っています」(彼女の父親)>。娘も週刊新潮の取材に答えて、<「もし、彼の息子ではないのでは、と仰る方がいるのであれば、いつでもDNA鑑定していただいて構いません」>といい切っている。

   このセコイ沖縄・北方大臣は週刊ポストの記事が出る直前に、慌てたように滞っていた養育費の未払い分を振り込んできたそうだ。こんな男と1度は結婚し、子供までもうけてしまった彼女も不幸だが、この程度の人間と基地移転問題などを話し合わなければいけない沖縄の人たちも不幸である。翁長雄志沖縄県知事の苦虫をかみつぶしたような顔が目に浮かぶ。

なぜ急ぐ?築地市場の豊洲移転・・・自民都連のドン内田茂「関連工事」請負企業とズブズブ

   リオ五輪で一時休戦になっていた小池都知事と都議会のドン・内田茂氏との対決だが、先週から週刊文春は第1位ラウンドは「豊洲移転問題」になると報じている。移転の時期は11月7日に予定されているから、残された時間はわずかである。築地の水産仲卸業者が移転反対を声高にいっているのに、なぜ急ぐのか。週刊文春によれば<「築地市場の敷地内が、環状二号線の道路予定地になっているからです。二号線は晴海の選手村と新国立競技場を結ぶ東京五輪のメインストリート」(都庁幹部)>

   内田氏率いる都議会自民党は是が非でも20年の五輪開催までに開通させたいと、移転予定日は譲れないと強硬姿勢を見せている。この事業には4000億円といわれる巨費が投じられる。週刊文春は内田氏に献金している企業や、後援者による関連工事の受注状況を調査した。すると出てくる出てくる。

   内田氏に献金している中堅ゼネコン、鹿島グループの中核企業、総合防災設備メーカー、後援企業の造園業者。以前から内田氏が役員を務める東光電気工事(千代田区)は、内田氏が就任後から売上高を急増させていて、週刊文春の調べで、都議会議事堂の工事を請け負っていたことも判明したそうだ。

   また、都の事業を何度も請け負っている東幸というビルメンテナンス会社から顧問料や寄付をもらっている。そこも加入している「東京ビルメンテナンス政治連盟」との繋がりも以前から強いという。

   内田氏は週刊文春の取材に対して、「貴誌のご質問は『利権構造』であると断定し、あたかも寄付などが工事の見返りであると決め付けられているようですが、内田のみならずご指摘の会社などの信用や名誉を棄損される記事を掲載することがないようあらかじめ申し添えます」と回答してきた。なかなかドスの利いた文言である。

   小池都知事の側近、若狭勝衆院議員は「小池氏が訴えてきた都民ファーストという観点から言えば、十一月七日に移転することは難しいと思います」と週刊文春に話している。

   どうなるのかこの勝負? と一応期待はさせるが、私を含めた都民の多くは小池氏に過大な期待などしていないと思う。小池氏の発言のほとんどは選挙で受かるための「方便」である。彼女は権力に近づくためにあらゆる手練手管を使ってここまで来たことはよく知られた事実である。そんな人間が内田氏が都議会を牛耳る自民党とやり合えるのか。中曽根元総理を超えたともいわれる安倍政権に楯突けるのか。考えればわかろうというものではないか。

   私はまったく期待をしないで、小池都知事の言動、動向を見ていこうと思っている。

内村航平 週刊文春記事に「余計なお世話だ」なんでワキ毛剃らないの?

   アサヒ芸能にちょっと気になる記事が出ている。現職の自民党都議(60代)が、ジャニーズ系の「青年」を新宿2丁目の「ウリセンバー」で1回約15万円で買い、その二人がラブホあたりでSEXしているビデオが流れているというのだ。アサ芸は当該の議員にビデオについて確認すると、事実無根だといいながら、「本件動画は不鮮明でそれ自体では回答者であるかどうか判然としないものです」と回答してきたそうだ。

   アサ芸側は、そのビデオを議員に見せたわけでもないのに、ビデオは不鮮明だというのはと、首をひねる。都議会自民党には大きな火種がいっぱい転がっていそうだが、どのようにそれが爆発するのか、予断を許さない。

   体操の内村航平の嫁姑問題がクローズアップされているが、内村が母親の周子さんから距離を置いていることは間違いないようだ。週刊文春によればその実態がアメリカNBCでもこのように報じられたという。

   <周子は息子がウクライナの選手を破り、金メダルを獲得したことを知ると、気絶した。聞かされた内村は、「なぜ母が気絶したのか分からない。親がどのようなことをするかは予測不能だ」>(現地11日付電子版)

   内村のリオ五輪を追ったNHKスペシャルを見た。ウクライナの選手に差をつけられていた内村は、最後の鉄棒で高得点を獲得し、ウクライナ選手の演技を待つ。極度に緊張したウクライナ選手が何とか演技を終えフィニッシュに入る。着地が大きく乱れた。内村が劇的な大逆転勝利し金メダルに輝く。

   だが、カメラに写る内村は終始疲れている。気力でカバーしてはいるが、この様子では次の東京五輪は厳しいといわざるを得ないだろう。

   週刊文春は内村が世界の流れに逆らってなぜ「ワキ毛を剃らないのか」という、バカバカしい話をやっている。<「ワキ毛なんて、体操選手にとってどうでもいいことじゃないですか」(父親の和久氏)>。そりゃそうだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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