女優の高畑淳子の長男で、いま売り出し中の若手俳優高畑裕太(22)が、映画撮影のため滞在していた前橋市内のホテルで、従業員女性に性的暴行したとして逮捕された。きのう23日(2016年8月)午前2時すぎ、高畑から「歯ブラシを届けて」とフロントに電話があり、女性従業員が届けたところ、部屋に引き込まれて暴行された。女性の知人男性から「女性が部屋で乱暴された。犯人は高畑裕太だ」と警察に通報があった。
高畑は「女性を見て欲求が抑えられなかった」と供述している。犯行の前、映画スタッフと酒を飲んだというが、泥酔状態ではなかった。
高畑淳子の事務所は昨日夜、「本人とは連絡を取ることができず、詳細が明らかになり次第、淳子本人よりご報告します」とのコメントを出した。
大河ドラマ「親子共演」ご破算
高畑は中学生の頃、母親の女優という職業に馴染めず不登校になったこともあったというが、その後、母の舞台を見て役者に憧れるようになった。12年に芸能界にデビューし、15年のNHKの連続テレビ小説「まれ」に出演して注目された。
いま、民放ドラマ、バラエティー、舞台出演を何本も抱える売れっ子で、高畑淳子も「長くこの仕事を続けて欲しい」と期待していた。この10月16日放送のNHK大河ドラマでは、淳子さんと親子共演が予定されていたが、これら一切がご破算になった。
売れっ子だけにその影響は大きい。前橋に滞在して撮影中だった映画はもちろん、民放テレビでは4局で6つの番組、舞台は今年後半と来年が予定されていた。これらすべてで出演部分のカット、休止、内容変更、出演者差し替えで撮り直しなど関係者は対応に追われている。
テレビ関係者は事の重大さわかっているのか
司会の羽鳥慎一「自分だけじゃなくて、人に迷惑がかかる。これだけ活躍している時期になぜと思いますよね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「どんなことになるかは、大人じゃなくても分かる話ですよ」
羽鳥は「普段、全然おかしなことはない。腰も低いし、明るいし」。出演予定のリストを指して、「迷惑は何百人に及ぶわけですよ」
田中里沙「みんなでものを作ろうとしているわけで、その中での自分の役割がどうしてわからなかったか」
羽鳥「いずれ。徐々にわかってくるんだと思います」
人間関係をしくじったとか、羽目を外したという話ではない。強姦致傷は日本でも無期懲役、国によっては死刑もある凶悪犯罪だ。テレビ関係者は認識が甘いのではないか。女性出演者がなぜもっと怒らないのか。