天皇「お気持ち」への対応鈍い政府!象徴としての任を果たせない・・・「退任決意」の危機感理解してるのか

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   天皇が「お気持ち」を述べて以降、その波紋は静かだが確実に広がっている。週刊新潮でも様々な立場の人に感想を聞いているが、政治学者の白井聡氏のを紹介しておきたい。

   <今回の意向表明には、安倍政権による改憲プロセスを食い止める意図が込められているという見解が、囁かれている。安倍政権と熱心な支持者たちの戦後民主主義に対する敵意は明らかであり、その表面化に対して、天皇・皇后夫妻は慎重だが明白な態度表明を行ってきた。ゆえに、改憲勢力への牽制という見方はおそらく間違っていない>

   だが、それよりも、国民統合の象徴である今上天皇が、象徴としての任を果たすことが困難になりつつあり、憲法遵守を誓う天皇が「ルール違反」を冒してまで皇室典範の改正という政治的行為を要請するほど、危機感が強くなっていることに注視すべきであるという。

   対米従属構造の下に天皇の権威があり、さらにその下で営まれるものとしての戦後民主主義が規定されていたのだが、冷戦終焉後、この構造が日本の国家指針であることの合理性が失われてしまった。今や精神的権威は天皇ではなくアメリカにほかならないとして、<時勢に適合しなくなったその根本構造を乗り越えるためには何が必要なのかを国民に呼び掛けた>のが今回の「お気持ち」だったとしている。

   私には難しくてよくわからないが、天皇が重大な決意をもって「お気持ち」を発したということはわかる。それにしても政府の対応は相当鈍いように見えるが。

安倍首相夫人アッキー「沖縄・ヘリパット建設現場」に乗り込んだ軽率!「挑発行為だ」と反対派

   安倍首相は夏休み中ゴルフ三昧だったが、アッキーこと妻の昭恵さんは、ひとつ間違えば危ない行動に走っていたと週刊新潮が報じている。8月6日(2016年)に沖縄県東村の高江地区にある米軍北部訓練場を彼女が「電撃訪問」したのだ。ここはオスプレイが発着するためのヘリパッド建設をめぐって、警戒する警察と反対派が睨み合い、7月には多数の逮捕者や負傷者が出ている場所である。

   そこにSPもつけずに乗り込んだのだ。抗議を続ける「ヘリパッドいらない住民の会」の人間はこう批判する。<「総理夫人は何のアポイントもなくやって来て明らかな挑発行為だ。僕らが手を出していれば、運動も潰されて政府のいいようにやられる。そういうやり口だよ」>

   こういう人を「無謀バカ」とでもいうのだろうか。この沖縄行きをアテンドしたのは<「先の参院選で、山本太郎氏らの支援を受けて東京選挙区から出馬した歌手の三宅洋平さんです」(三宅氏の支援者)>。彼は反原発で沖縄問題にも深く関わっているが、アッキーは池袋の飲食店で出会い、意気投合したという。

   その際、アッキーは安倍首相に電話し、三宅氏と話しをさせたそうだ。反原発、沖縄の基地問題に本気で取り組むなら、まず夫を説得するのが先だろう。目立ちたいだけの物見遊山ばかりしていると、そのうち痛い目に遭うのではないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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