わかりにくいパソコンの設定・メンテナンスを専門とする会社が、80代の男性に過大なサポート契約を結んで、解約にもとんでもない金額を請求していた。この会社は「PC DEPOT」といい、パソコンに不慣れな人たちの駆け込み寺として人気で、昨年11月(2015年)には東証一部に上場している。
ところが、1通のツイッターの書き込みで業務の実態が明らかになった。「80すぎの独居老人である父が、PCデポに毎月1万5000円の高額サポート契約を結ばされてました。解約に行ったら契約解除料10万円を支払わされました。高決算の裏には悪徳セールがあるのですね」とあった。
レシートの写真もあって、「ケイヤクカイジョリョウ」10万円、消費税込みで108000円なりとあった。契約内容はなんとパソコン10台分ものサポート契約で、月額の支払いが1万4245円だった。
解約手続きをした息子によると、はじめ契約解除料20万円を請求されたという。「法外な金額に激怒したら、半分店が持つといってきました。払う必要がなかったかもしれない」とツイッターに書いた。
ひどすぎるとネット炎上「よくわからない老人をカモにしてる」
これにたちまちネットが反応。「10台サポートって過剰すぎだし、『よくわからない老人』をカモにしたブラックビジネスですね。そもそも支払った解除料の明記、根拠があるのかも疑問」「老人騙してええ商売ですな。PCデポさんよ」「ふざけた会社だ。オレオレ詐欺とレベル変わらんわ」などなどと書かれた。「モーニングショー」が電話取材したところ、「PCデポ」は「個人の契約に関わることについては一切お答えできません」の一点張りだった。
契約を見ると、初期設定やトラブルに応ずる「プレミアサービス」では、パソコン1台分の「シングルプラン」月額2500円から、10台5500円の「ファミリーワイドプラン」まである。男性が契約させられたのはこの10台のもので、ほかに「iPadの無償提供」などのオプションが含まれていた。