リオ五輪の中継のために、きょう10日(2016年8月)の「羽鳥慎一のモーニングショー」は短縮1時間で、取り上げた話題はすべてオリンピックだった。柔道男子81キロ級3位決定戦で永瀬貴規選手が有効を奪って銅メダルとなったが、笑顔はなかった。「金しか狙ってなくて、悔しい気持ち。(準々決勝で)負けてからいろいろ応援のメッセージや励ましをいただいて、なんとか気持ちを切り替えた」と言葉少なだ。
81キロ級はシドニー五輪以後、金メダルはなく、「鬼門」と呼ばれている。
周囲の期待がプレッシャー
永瀬は中学時代、毎日、母親が往復80分かけて練習に通った。五輪代表に決まった時も「しっかり結果を出して、『お母さんやったよ』と言えたらいいな」と話した。銅メダルでもそう言えるはずなのだろうが・・・。
岡田弘隆・筑波大柔道部総監督が解説した。バルセロナ五輪の86キロ級銅メダリストで、3月まで永瀬を指導していた。「複雑な気持ちで、本人もそうでしょう。金の期待が強かったから」という。
司会の羽鳥慎一「銅ってすごいなと思うんですが、喜んでる方も悔しい方もいる。金を目指していた方はどうしたらいいんでしょう」
岡田「負けた悔しさがあって、もう1度挑んでとったという喜びもあります」
羽鳥「岡田さんもバルセロナでは敗者復活からでしたよね」
岡田「まったく同じです。金メダルしか考えてなかったものですから、負けた時はショックで、それまでの4年間が浮かんで、なんで負けたんだろうと、同じ気持ちだったと思います」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト