メダルが決まるのが日本時間の早朝というのが続く。リオ五輪4日目のきょう9日(2016年8月)は、柔道に初めて金メダルが出た。ロンドンで金ゼロに終わった男子が一つ「最強」を証明した。また午前7時には体操男子が悲願の団体金メダルを獲得した。アテネ五輪以来12年ぶりだ。
野獣・松本薫が名言「銅メダルは甘酸っぱいです」
柔道男子選手がアゼルバイジャンのオルジョイ選手から開始わずか1分半で技ありを取り、さらに責め続けて3分に小内刈りで一本勝ちをした。久々に日本柔道らしい技の冴えを見せた勝利だった。
その言葉がよかった。「内容的に満足できるものではなかったですけど、柔道の素晴らしさ、強さ、美しさを伝えられたんじゃないか」。さらに「金メダルをとって当たり前という声が聞こえていたので、当たり前のことを当たり前にやる難しさを改めて感じました」
初のオリンピック出場ながら、「普通の国際大会と一緒。気持ちの持ちようひとつだと思います」
司会の羽鳥慎一「勝つだけじゃなく、勝ち方にこだわってる。技ありの後も責め続けて一本を狙ったんですからね」
リオのスタジオに女子57キロ級で銅メダルをとった松本薫選手が現れた。松本はロンドンの金メダリストだが、今回は準決勝でまさかの一本負けを喫して、3位決定戦をものにした。
羽鳥に「銅メダルの味は?」と聞かれて、「甘酸っぱい感じ」「えっ、甘酸っぱい?」「メダルをとれた安心感と、(隣の)大野の金メダルを見ると、やっぱり金が欲しかったなと」。もはや、野獣と言われた「戦闘モード」ではなく、にこやかに笑っていた。
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「甘酸っぱいという表現は名言じゃないですか」