先月末のレースでは往年の走り復活
ボルトは若いころは練習嫌いで知られたが、苦手だったという長距離の走り込みや体幹トレーニングも積極的に取り入れているという。「その道を極めたいなら、多くのことを犠牲にしなければならない。僕は体を休めるため、なるべく外出を控えている。友だちを遅くまで遊びたいのを我慢して、早く寝る。ファーストフードも控えている。世界一になるためには当然です」(ボルト)
先月22日にはケガから復帰後の初のレースに望んだ。その200メートル走の後半、ボルトは持ち前の加速で抜け出し、各国の強豪選手を抑えて1位になった。本番にピークを持ってくるのがうまいとされるボルトが、五輪に向けて手応えをつかんだようだ。
*NHKクローズアップ現代(2016年8月2日放送「リオ五輪『最強伝説』への道 陸上 ウサイン・ボルト 前人未到の地へ」)