きのう3日(2016年8月)の安倍内閣改造で、丸川珠代環境相が東京オリンピック・パラリンピック担当相になった。開催地のトップに就いた小池百合子知事を都知事選では激しく攻撃していた。こういう時のテレビは意地悪だ。選挙戦中の丸川氏の演説映像を総動員する。「都議会と喧嘩する人を知事にしたら、ひと悶着あって、時間も税金も無駄になる」チームプレーができない人は要りません」などと声を張り上げていた。
かつては仲が良かった2人
もともとはこの2人、仲は悪くなかった。2007年7月の参院選に初出馬した丸川氏を当時防衛相だった小池氏は応援に立っていた。自分の出版記念パーティーでも丸川氏を紹介し、丸川氏の結婚披露宴にも小池氏の姿があった。自民党女性局の勉強会でも2人の関係は良好だったのだ。
ところが、いわば党に喧嘩を売って都知事選に出馬した小池氏に、丸川氏は小池攻撃の先兵に起用されたのだ。だが、小池氏が五輪開催地の長となって、丸川氏が協力する五輪相というのだから皮肉である。
小池知事は五輪開催の透明性を高めるため「調査チームを設けたい」として、費用の積算根拠の洗い直しを進める意向を表明している。丸川大臣は「組織委や東京都など各方面としっかり連携していくことが重要」「五輪の成功のために私ができることは何でも行いたい」とそつなく逃げた。
司会の羽鳥慎一「亀裂は入ってるのでしょうか」
テレビ朝日政治部の中丸徹記者は「まあ、選挙ですので、しこりは残らないと思いますけどね」
安倍首相の都政攻勢の先兵
羽鳥「オリンピックには2人で力を合わせて」
中丸「ただ、その道筋でぶつかった時、小池劇場に対しても、丸川さんは発信力があって、官邸の代弁もできる。言い負けない」
羽鳥「言い負けない?」
中丸「(テレ朝で)5期くらい上ですが、気の強い人でした」(笑)
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「僕も知ってますけど、キャラとしてはきつい。ただ、頭はいいし、先兵になる可能性はありますね」
安倍首相がそこまで読んでいいたのかどうか。両者の対決はなかなか面白そうだ。