小池百合子新東京都知事がきのう2日(2016年8月)、初登庁して当選証書を受けたあと都議会の各会派を挨拶回りした。共産党都議団は大山とも子幹事長らが「(こちらは)11名が女性です」などとなごやかに対応し、かがやけTokyoでは花束も贈られた。
ところが、60人という最大会派の自民党は高橋信博総務会長と総務会長代行の2人だけだった。「都議会のドン」といわれる内田茂都連幹事長の姿もなかった。記者の質問に高橋都議は「連絡も何もないし、たまたま私がいたので。(幹事長不在の理由は)分かりません。特別招集がかかっているわけでもないし」ととぼけたような話だ。『滞在時間』は約30秒。
議長へのあいさつでは自民党に所属する川井重勇議長が応対した。小池知事が手を差し出すと片手で握手し、「議会と知事は両輪ですから一輪車にならないように」と釘をさした。報道陣に記念写真を求められると「いいよ、いいよ。あなたの要望に応える必要はないんだから」と拒否した。
これじゃあ選挙に負けたのも当たり前
司会の小倉智昭「都議会自民党は小池さんのことが嫌で嫌でしょうがないんでしょうかね」
田﨑史郎(時事通信社特別解説委員)「腹立たしい存在なんですね。煮えくり返る思いをさせられたわけですから。大人げないと思いますが、ブラックボックスとか、ドンとか散々攻撃されたので、素直な気持ちになれといわれても、多少可哀想なところもありますね」
小倉「自民党支持の有権者の半数以上が小池さんを支持して知事になったんだから、もう少し大人の対応をしたらどうなんですか」
田﨑「たしかにその通りです。国政レベルと比べると都議会自民党は感度が弱いんです。世論など関係ないと思っているのではないかと、ある自民党の実力者がいっていました」
小倉「それをまた小池さんがさり気なく言うんですよね。記念写真を撮っていれば良かったなんて」
田﨑「小池さんにとって、ものすごくおいしい局面でしたね」
自民党は負けるべくして負けたわけだ。これから議会が始まると、どんな攻防になるか。