「きのう夕方、いよいよ大地震が来たのかと驚いた人が結構いたでしょう。『とくダネ!』のスタッフルームでも大変でした」と司会の小倉智昭が伝える。
「東京が震度7、関東全部7です!」
「エーッ」
上ずった声が響き、デスクの上の黄色のランプが点滅している。
きのう1日(2016年8月)午後5時9分ごろ、気象庁から「東京湾の千葉県富津市付近を中心にマグニチュード9.1、最大震度7」という誤った緊急地震速報が流れた。15秒後にキャンセルされたが、東京都営地下鉄や小田急電鉄、京急電鉄などが非常停止した。速報を受信した人たちは「死ぬかと思った」「心臓がパクパクした」などと驚いていた。
富津市の地震計が雨雲・落雷を誤認
小倉「これは人為的なミスによる誤報ではなかったようですね」
気象庁によると、富津市の地震計が周辺に発達した雨雲や落雷を地震ととらえたという。
ただ、小倉は誤報騒ぎを知らなかった。というのも、きのうの緊急地震速報は鉄道会社や病院、契約者のみのスマホアプリなど一部に出された予報だった。速報にはもうひとつのテレビ、ラジオ、携帯電話会社、防災行政無線など一般向けに伝える警報がある。この警報は配信されていなかった。
小倉「いずれ東京の直下型地震は起こるといわれています。そういう意味ではある警告にもなったのかなと思いますね」
とはいえ、関東では7月27日(2016年)に茨城県で震度5弱の地震が発生したばかり。人騒がせな誤報だ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト